よく、「“みんなにこにこ”って何ですか?」と聞かれます。
私はいつも「まあ、いわゆる“三方よし”が、かばおの口から出たらこうなったんです」と答えていました。
めんどくさがりらしい返しです。
でも、自分で言葉を発しながら違和感を感じていたのも確かです。
私は請負加工の製造業を経営してきましたが、それはいわゆる下請けという状況でした。
“みんなにこにこ”を経営理念に掲げながらも、「三方よしなんてことはありえるのだろうか?」といつも疑問をもっていました。三方よしとは近江商人の言葉で「売り手よし(企業)、買い手よし(顧客)、世間よし(社会)」をあらわします(もっと難しい意図や真意もあるのでしょうが、そこは研究者に任せます)。
しかし、実際のビジネスには「方」はもっと多い。「仕入先」や「スタッフ」など、ステークホルダーというやつもですが、そこには「家族」や「自分」というものも忘れてはいけないと思います。それらを三方では片づけられないと四方よしや五方よし、六方よしなんて言う方もいます。
私も同じ気持ちです。しかし如何せんめんどくさがりです。
そこで生まれたのが“みんなにこにこ”という言葉です。
と、ここまで説明すると、次の質問が飛んできます。
「“みんなにこにこ”なんて実現可能なんでしょうか?」
